犬に衣服は要るのでしょうか?

動物の中で衣服を着ているのは人間だけです。目的は外気から体を守るために作り出されたものです。
冬には寒気から身を守って、夏には汗を吸収して体温を保つためのものです。哺乳類はその対応として生まれたときから毛皮を纏っています。
人だけは進化の途上で毛皮を脱ぎ捨ててしまったのです。遺伝子において99%まで同じとされるサルたちは今でも毛皮を身につけています。

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本章のタイトルに「愛犬に着物は要るのか」という設問をおきました。結論から言いますと、犬服の必要性はありません。

人にとって衣服は寒暖から身を守るためだけのものではありません。着飾って身を美しくすることに、大きな意味が込められています。
犬は何万年も前から人と一緒に暮らすようになりました。餌を与えられ、その代償として外敵と戦うことに協力を続けてきました。
外敵への備えが不要になっても、人と犬の睦まじさはそれまでと変わらず続いて来ました。今では人を慰めることが主な役割となっています。
その重要さは年を追って増し続け、ペットと呼ばれていた犬たちは「コンパニオン・アニマル」という名が冠されています。
自然の成り行きで人と同じように着飾ることが、犬たちにとっても大切な日常生活となってきたのです。

犬も他の動物たちのように、毛皮を身に纏っていますから体温の維持には、、、

裸のままで大丈夫です。人は熱いと汗を掻きますが、犬は長い舌を出して体温を発散させます。
そして犬たちは洋服を着ることに喜んでいません。満足して着ているように見えるのは、飼い主が望んでいるからなのです。
そんな健気な犬たちの思いをくみ取ってください。

最近になって皮膚が弱い犬たちが増えています。どうしてもその保護のため、洋服が必要とされる場合もあるでしょう。
しかしながら、毎日、それも終日服を着せることは犬たちにはストレスとなるでしょう。
新しい洋服を着せて「ワっ!可愛い!」と飼い主から笑顔を向けられたら、少々のストレスを押し切っても機嫌の良い様子を見せるのです。

ここで一寸個人的な経験談をお伝えします。
散歩の途次に、河原に車が乗り付けられて飼い主と犬が降りてきました。犬は粋なベストを着けていました。四本の足にはなんと靴が!
その犬と視線が合いました。実に不快な思いが伝わってきたのです。かわいそうにと眺めていると、犬の呟きが聞こえてきたのでした。
「俺は嫌なんだけど、うちの飼い主が気に入っているらしいので・・・大丈夫、心配ありがとう」と去っていきました。

長時間連続して洋服の着用は、避けてください。

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